分岐点
2019年当時の大統領トランプ氏が電子タバコ(VAPE)の販売を全面的に禁止する方針を表明してから世界的に規制ムードが広がり、YouTubeでも電子タバコのレビューなどを取り扱う動画には収益がつかなくなり、VAPE系ユーチューバーが大量に淘汰されていってしまいました。
タイではそれ以前の2014年ごろから既に電子タバコの持ち込みが禁止され、現在ではシンガポール、台湾、フィリピンなどでも同様に持ち込みが禁止されています。
紙巻きタバコよりも健全、という認識を持っていた私からしたら「ナゼ?」と思わずにはいられません。
ヤニ(タール)が発生しない蒸気だけの電子タバコならば肺へのダメージは少ないし、アイコスのような加熱式タバコとは違い、VAPEと呼ばれる電子タバコにはニコチンが含まれていないため[*1]紙巻きタバコから電子タバコへ乗り換えれば身体への負担も軽減されると考えています。
ただし、それは薬事法による規制がある日本ならではであり、ニコチン濃度0%のリキッドしか販売していない(できない)から成り立っているようです。
海外においてはニコチン入りのリキッドが普通に流通しており、さらには大麻の成分が入ったリキッドも少なからず存在するため、未成年者の依存症を促進してしまうリスクがある、というのが世界の見解のようです。
と、大まかな成り行きをザッと書きましたが、そういった流れの中、VAPEを販売している私にも当然、その影響を受けてしまいました。
長年お世話になっていて信頼関係があった海外の卸売業者が倒産してしまいました。
私のような個人経営者に優しい1ロット単位で仕入れられる業者さんだったので、ここが潰れると正直、共倒れです。
詳しくは書きませんが、大量に仕入れると単価が安くなっていくことがあるのはご存知ですか?
大手チェーンの商品が近所のスーパーより安かったりするのはそのおかげだったりしますよね。
1個仕入れるのと千個仕入れるのでは単価が大きく変わってしまいます。
1個よりも百個、百個よりも千個、という具合に。
例えば千個買ってくれるのなら1個100円のところ、60円で良いですよ、的なやつです。
そもそも1個だけ、なんてまず売ってくれません。
ところが、お世話になっていた業者は、長年の付き合いだからというのもあるのですが、1個単位で千個買い付けたのと同じような額で売ってくれたんです。
そのおかげで大手にも負けない低価格を実現できたのですが、それがもうできなくなりました。
100ロットなんて仕入れる財力ないですし、例え仕入れたとしても大手のように大量の商品を旬の間に[*2]さばける体力もありません…。
ちなみに皆さんが今までどうりに何の不自由もなく購入できるのは、大手の販売店にはその影響が殆どないからだと思いますので、そのへんは安心してください。
VAPEという趣味を仕事にして、およそ6年。
今までありがとう。
そしてこれからはまた趣味としてVAPEを続けていけたら、と思います。
▽VAPEを本業にするまでの経緯mambow.hatenablog.com